経理代行とはどんなサービス?業務に及ぼす変化とメリット・デメリット
「そもそも経理代行サービスに、どのような業務を依頼できるのか」といった疑問を持つ方は多いです。
✓経理代行サービスに興味があるが、何から手をつけて良いか分からない
✓経理代行サービス導入のメリットと注意点を知りたい
✓クラウド会計も併せて導入して、経理業務の効率化を図りたい
この記事は、経理代行とはどのようなサービスか解説すると共に、バックヤードオフィスの業務に及ぼす変化とメリットを解説いたします。
経理代行サービスとは
経理代行とは、経理の業務を専門に請け負う外部委託サービスです。経理業務を外部の専門家にアウトソーシングをすることで、社内の業務負荷を軽減できるだけでなく、人為的ミスを避けることができます。とは言っても、経理代行に依頼できる業務と依頼できない業務があるので、サービスの範囲を正しく理解し、上手く活用することが重要です。
そこで、「そもそも経理の仕事内容とは何か」改めてご説明した上で、「経理代行に依頼できる業務」と「依頼できな業務」を説明していきます。
経理の仕事内容
一般的な経理の仕事内容は、以下の3つにわけることができます。
日常業務:現金の出納管理、立替経費の精算業務、伝票の記帳・整理など
月次業務:給与や社会保険料の計算や月次決算書の作成、請求・支払業務など
年次業務:決算整理、月次決算書の作成、税務申告、年末調整など
経理業務は、企業における「お金の流れに関する出来事(取引)」を「毎日の仕事」、「毎月の仕事」、「年に一度の仕事」の3つのサイクルで管理することにあります。
これらは、経営者が適切な経営判断を行うために必要なお金の流れを記録する業務のため、会社経営において重要な役割を担っています。
経理代行に依頼できる業務
経理代行に依頼できる業務には、以下の8つがあります。
①記帳代行
記帳代行とは、経理代行業者に経理資料等を預けて、複式簿記による帳簿作成をアウトソーシングすることです。具体的な作業としては、会計ソフトなどへの入力作業、試算表の作成まで依頼することができます。
②領収証・請求書整理
領収証・請求書の整理は税務調査の際に「正しく経理処理を行っている」ことを伝えるための重量な資料ですので、日々きちんとファイリングをしておかなければなりません。とはいっても、領収証や請求書を月別日別に整理してファイリングするには、時間がかかります。この面倒な作業を経理のプロに依頼することができます。
➂現金出納帳精査
領収証・請求書と現金出納帳の照合を依頼することができます。経理のプロにアウトソーシングをすることで、作業の手間が省けるだけでなく、記載ミスなどのヒューマンエラーを防止することができます。
④支払予定表作成
請求書からの支払予定一覧表作成を依頼できます。支払サイト(取引期間の締め日から支払期日の期間)に合わせて作成してもらえるので、当月だけでなく次月以降の資金繰りにも役立てることができます。
⑤振込・支払い代行
各種金融機関(都市銀行、地方銀行、郵便貯金、信用金庫など)への振込や、税金納付などの支払い作業の代行を依頼することができます。
⑥請求書発行代行
経理代行と合わせて、請求書発行も依頼することができます。
⑦売掛金・買掛金管理
支払い・振込代行だけでなく、支払いが正しく行われているかのチェックも依頼することができます。
また、売掛金の入金が正しく行われているかの確認も合わせて委託することができます。
⑧銀行口座残高管理
自社の口座から不正に引き出された形跡、不明入金、月間を通じて金額に誤りがないかなどの確認を依頼することができます。
経理代行に依頼できない業務
上記のように、経理代行には幅広い業務をアウトソーシングすることができます。それでは、逆に経理代行に依頼できない業務とはどのようなものでしょうか?それは、財務関連の3つの業務です。
①資金調達支援
融資の申し込みや銀行との交渉。
②予算管理
予算の策定、軌道修正などの管理業務。
➂資金調達
投資資金やM&Aの資金運用や調達。
経理代行サービスに依頼するメリットとデメリット
に経理代行サービスに依頼するメリットとデメリットを解説します。
経理代行サービスに依頼するメリット
メリット1.経理業務を効率化できる
領収書などの資料整理を社内で行う必要がなくなり、効率化を図ることができます。更に、経理業務をアウトソーシングしておくことで、経理担当者の急なお休み、退職が発生した場合でも、経理業務が滞るというリスクを軽減することができます。
メリット2.間接部門のコストカットが実現できる
経験豊富な経理のプロを活用することで、自社における採用・育成コストが削減できます。また社内に経理担当者がいる場合でも、業務を切り分けてアウトソーシングすることで負荷を削減することができ、生産性が向上され、残業代も減らすことができます。
経理代行サービスに依頼するデメリット
デメリット1.情報漏洩のリスクが生じる
経理代行を行う際は、自社の売上や利益、請求書や領収書、従業員の給与の情報など、日々の取引内容や従業員の給与といった機密情報を経理代行サービス代行業者に預けることになります。そのため、情報漏洩の危険性が高まります。
デメリット2.自社に経理のノウハウが蓄積されない
経理業務をアウトソーシングすると、経理のノウハウが社内に業務上の蓄積されづらいというデメリットがあります。
デメリット3.税務には対応していない
経理代行サービス業者は、経理の専門家ではありますが、税務のプロではありません。税理士のみが行える業務に、税務書類の作成、税務申告の代理などがあります。そのため、経理代行サービスとは別に、顧問税理士に依頼する必要があります。
経理代行サービスに依頼するデメリットの解決策
上記に書かれたデメリットを解消するために企業としてどのような取り組みを行うべきか解決策について説明します。
クラウド会計の導入
クラウド会計ソフトを導入することで、クラウドサーバー上にデータを保管して経理代行サービス業者とやり取りをすることになるので、紙ベースでの書類の受け渡しを減らすことができるので、情報漏洩のリスクを軽減することができます。更に、クラウド会計を導入することで、自社にDX化、クラウド会計のノウハウが蓄積されます。
経理パートナーでは、クラウド会計ソフトをはじめ、様々なシステムツール導入や運用フロー設計、経理DXをサポートしております。どのようなお悩みや課題があるか、またこういう形にしたいというご要望をお聞かせください。お客様に合ったシステムの導入ご提案いたします。
経理代行に強い税理士に依頼
経理代行サービスを提供している税理士事務所に依頼をすることで、記帳と税務の専門性が問われる業務を一括して依頼することができます。更に、日々の帳簿作成も税務的な視点から行ってもらえるので、税務上のリスクを回避することができます。また、税務調査が入った場合、経理代行を税理士のいる会社に依頼していれば、事務所の担当者に答弁を代わりに行ってもらうことができます。
経理パートナーでは、母体が税理士となっておりますので、経理品質には自信を持ってご案内できます。
また、税理士と経理代行のご契約は別の契約となりますので、既に他の税理士さんとご契約いただいている場合でも、経理代行サービスのみのご利用が可能です。 安心してご利用ください。
「クラウドを導入したいがどうしたら良いかわからない…。」「バックオフィス業務の環境を改善して経理人材の定着を図りたい!」「経理業務を効率化したい!」といった経営者の方のご要望にお応えいたします!まず、お気軽にご相談ください。