【最新】クラウド会計ソフト徹底比較!価格・機能から失敗しない選び方まで解説
最近利用者数がどんどん増えているクラウド会計ソフト。「クラウド」という言葉も「会計ソフト」も知っているけれど、「クラウド会計ソフト」とはどのようなものなのでしょうか?くわしく見ていきましょう。
クラウド会計ソフトとは?
クラウド会計ソフトには、以下のような特徴があります。
経理の仕事内容
クラウド化されている
クラウドとは、ユーザーがソフトウェアやインフラを持っていなくても、インターネットを通じてサービスを利用できるものです。クラウド会計ソフトも、インターネット環境さえあれば必要なときに必要に応じてアクセスして機能を使うことができます。
ダウンロードが不要
クラウド会計ソフトは従来のパソコンにインストールする方式のソフトではないため、ダウンロードする必要がありません。クラウド会計ソフトにブラウザ上でアクセスするだけで、すぐに使うことができます。
クラウド会計ソフト普及の背景
クラウド会計ソフトの普及が広がっている背景には、2022年1月に改正の電子帳簿保存法の存在があります。2年間の義務化猶予措置がありますが、これはあくまで経過措置であり、いずれ電子帳簿保存が必須となります。違反すると罰則もありますから、事前準備としてクラウド会計ソフトを導入する人や企業が増えているのです。
クラウド会計ソフトの種類
クラウド会計ソフトを導入すると、さまざまなメリットを享受できます。
メンテナンスがいらない
クラウド会計ソフトの多くはカスタマーサポートが充実していて、困ったときにも即座に問い合わせをすることができます。提供会社によって内容や方法が異なりますが、メールや電話・チャットなどを利用したり、画面共有をして問題点を解決してくれたりするサービスがあるところもあります。
外部ソフトと連携できる
クレジットカードや銀行口座などの利用明細の取り込みはもちろん、POSレジやECサイトなどとの連携ができるものもあります。これらの機能は、経理の効率化や自動化を進めるのに役立ちます。
どの端末からでも利用できる
インターネット環境があれば、どの端末からでもクラウド会計ソフトにアクセスできます。IDとパスワードを入力するだけで、パソコン・スマホ・タブレットなどから利用可能です。オフィスだけでなく自宅や外出先からでも遠隔で操作できますし、入力データはクラウド上で管理されているため紛失する心配もありません。
複数人でデータを共有できる
データはクラウド上で管理されているため、複数人でアクセスしてデータを共有することができます。経理担当者や財務担当者だけでなく、税理士も最新データをチェックできます。これまではデータをバックアップしてメールで送信するという作業が必要でしたが、クラウド会計ソフトではどの人もアクセスするだけでデータを見られます。
クラウド会計ソフト導入のデメリット
とても便利なクラウド会計ソフトですが、導入にはデメリットも存在しています。
インターネット環境が必須
インターネット環境があればすぐに利用できるクラウド会計ソフトですが、万が一インターネットが使用できなくなったときには、アクセスする手段がありません。インターネット上で適切に管理されているデータも、サイバー攻撃などにあうと流出する可能性があります。インターネットの接続状況が不安定だと、スムーズに作業ができないことも。通信速度が遅いときには、作業に思っていた以上の時間がかかってしまうこともあるのです。
ログイン情報の管理が必要
どこからでもどの端末からでもログインできますが、その代わりにIDとパスワードの管理を徹底しなくてはなりません。第三者がなりすましてログインし情報にアクセスしないように、情報管理をする必要があります。どの端末からもアクセスできるとはいえ、許可された端末からしか使用できないようにする、ログイン情報を端末に自動的に記憶させないようにするなどの対策が必要となります。
月額料金や年額料金が発生する
パソコンにインストールする形式の会計ソフトでは、初期費用はかかりますがそれ以降の料金は基本的に不要です。しかしクラウド会計ソフトは、ほとんどで月額料金や年額料金が発生します。使うほどに、ソフトにまつわる費用は蓄積されていきます。
クラウド会計ソフトを比較する際のポイント
クラウド会計ソフトを比較する際には、以下のようなポイントに着目しましょう。
必要な機能があるか
自社の業務に合った機能があるかどうかは、必ず確認するべきポイントです。ない場合は、ほしい機能が追加できるのかもチェックしましょう。外部サービスと連携したいなら、それができるかは重要なポイントです。なお最安値プランでは使える機能が制限されていることが多いですから、最安値だけで比較せず、ほしい機能が入ったプラン同士で比較しましょう。
コストが削減できるか
すでに会計ソフトを導入している個人事業主や企業は多いでしょう。それにかかるコストと、新たにクラウド会計ソフトを導入した場合にかかるコストを比較してみましょう。なお単に値段の差だけでなく、支払う費用に対してサポートがきちんと受けられるかも確認してください。手厚いサポートが受けられて困りごとが解消できるなら、多少のコストアップは目をつぶるという考え方もあります。
業務が効率化できるか
クラウド会計ソフトを導入することで、その機能を使って現行の業務がより効率化できるかもチェックしましょう。パソコンにインストールする会計ソフトの場合、そのパソコンがなくては作業することができません。クラウド会計ソフトを導入することにより、複数の担当者がリモートで作業できるようになれば効率がよくなります。
無料のお試し期間で実際に使ってみる
多くのクラウド会計ソフトでは、無料のお試し期間が設定されています。アカウントを開設したら、無料期間を利用して使い勝手や各種サービスの内容をチェックしてみましょう。複数のクラウド会計ソフトを検討しているなら、同じ内容の機能を使ってみることで、良し悪しが判断できます。また疑問が出てきたら、それぞれのソフトのサポート部門に問い合わせしてみましょう。どれぐらい手厚いサポートが受けられるのかも確認することができます。
人気のクラウド会計ソフトはこれ!
利用者が多いクラウド会計ソフトをご紹介します。それぞれの特徴や料金、機能をチェックしましょう。
freee
「freee」は、freee株式会社のクラウド会計システムです。多くの人から選ばれており、クラウド会計のシェアはトップとなっています。プランが豊富で、使っていくうちに変更することも可能です。使い方を学べるシステムが充実していて、初心者でも安心して利用できます。スマホでの入力はできませんが、WindowsおよびMacのパソコンで使えるため、リモートワークにも対応できます。
初期費用(税抜) | 無料 |
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月額利用料金(税抜) | 1,980円~ |
無料トライアル | あり |
個人事業主・法人ソフト | 別 |
リアルタイムレポート | あり |
複数人同時作業 | 可能 |
改正電子帳簿保存法への対応 | あり |
公式サイト | https://www.freee.co.jp |
弥生会計オンライン
パソコンにインストールするタイプの弥生会計で知られる弥生株式会社のクラウド会計システムが、弥生会計オンラインです。入力を自動化でき、会計業務の効率化がはかれます。スマートフォンからの入力もできるため、場所を問わず作業できます。経理や会計のことがよくわからなくても、サポート体制が整えられているため安心です。
初期費用(税抜) | 無料 |
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月額利用料金(税抜) | なし、年間26,000円~※初年度無償キャンペーン、起業2年以内の方へ最大2年間0円キャンペーンあり |
無料トライアル | あり |
個人事業主・法人ソフト | 別 |
スマート取引取込 | あり |
取引データ取込 | あり |
改正電子帳簿保存法への対応 | あり |
公式サイト | https://www.yayoi-kk.co.jp/products/account-ol/ |
MFクラウド会計
株式会社マネーフォワード提供のクラウド会計ソフトです。個人事業主にも企業にも対応しています。2022年1月に改正される電子帳簿保存法への対応も可能で、その都度必要になった機能をカスタマイズできます。サポート体制が充実しており、あまり会計に自信がない人やはじめて会計ソフトを導入する人も安心です。
初期費用(税抜) | 無料 |
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月額利用料金(税抜) | 2,980円~ |
無料トライアル | あり |
個人事業主・法人ソフト | 別 |
会計士や税理士のサポート | あり |
自動入力・仕訳 | あり |
改正電子帳簿保存法への対応 | あり |
公式サイト | https://biz.moneyforward.com/ |
勘定奉行クラウド
株式会社オービックビジネスコンサルタントのクラウド会計システムです。現行の会計処理を、そのままデジタル化できるのが特徴です。導入支援サービスを利用すれば、初心者でも操作方法を学んで運営できるようになります。機能は拡張できるため、自社の会計に必要なものを選んでカスタマイズできるのも便利です。
初期費用(税抜) | プランによる |
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月額利用料金(税抜) | なし・年間60,000円~ |
無料トライアル | あり |
法人専用の機能 | あり |
システム連携 | あり |
改正電子帳簿保存法への対応 | あり |
公式サイト | https://www.obc.co.jp/bugyo-cloud/kanjo |
経理パートナーのクラウド会計導入支援とは
経理パートナーでは、MFクラウド会計の導入支援を行っています。
無料で試してみたけど、結局使えていない、起業したばかりで経理の知識がない、他のソフトで挫折したことがあるなど。本業を回しつつ、社長自身が行うにはハードルが高すぎるのが現実です。会計ソフトは優れたツールですが使いこなせなければ意味がありません。
経理パートナーでは、初期設定やデータ移行から、中小企業様に最適な経理業務フローの設計、ご担当者がスムーズに業務が開始できる操作トレーニングまでサポートさせて頂きます。経理のスペシャリストである会計事務所が設定をサポートするので、正確で安心です。
クラウド会計ソフト導入に豊富な知識をもった税理士などの専門家が、あなたの疑問にお答えします。ぜひお気軽にお問合せください。
まとめ
クラウド会計ソフトを使うことで、2022年1月改正の電子帳簿保存法に即した会計をおこなうことができます。またコロナ渦以降主流となったリモートワークにも対応可能となり、これまで以上に業務の効率化をはかれるようにもなるでしょう。いずれ電子帳簿保存が必須となる流れがあります。クラウド会計ソフトへの移行を早いうちに検討し、実際に使ってみて最も使いやすいと感じるソフトの導入を考えてみましょう。