一人経理はつらい!経理業務を一人で負担するリスクと解決策

経理の仕事とは

経理の仕事は大まかにいうと、会社におけるお金の流れを管理することです。どの会社にも必ず経理部門があり、日々発生するお金の流れを伝票に起こしたり、帳簿につけたりしてわかりやすく整理しているのです。通常は経理の仕事を、複数人で分担しておこないます。

業務は多岐にわたる

経理の業務内容は多岐に渡っています。まず商品にまつわる経理業務として、販売した商品の代金を受け取り管理する、購入した商品の代金の支払いを管理する、商品製造時に使用する原材料の金額や費用の金額を管理するといったものがあります。

また事務所の土地や建物・備品などの固定資産の管理、小口現金の入出金管理、振り込み入金の管理、費用の支払い管理なども経理の仕事に該当します。さらに決算月には、決算業務も行います。これらの業務を日ごと・月ごと・決算月ごとに経理担当者が担うことで会社がまわっているのです。

一人経理とは

上に挙げたようなさまざまな経理業務を、文字通りひとりでおこなっている状態のことを指します。通常では複数の担当者で分担して、経理業務をおこないます。しかし一人経理では、他に人材がおらず業務を分担することができません。

経理についてわかるのは担当者一人だけ、業務が煩雑になっても聞ける人はおらず、ミスが発生しても対応できる人物もいません。もし経理担当者が体調不良などで会社を休んだら、とたんに経理業務が滞ってしまいます。担当者にとってはもちろんのこと、会社にとっても一人経理という状態はいいとはいえないのです。

一人経理がつらいポイントとは

一人経理が辛いポイントはいろいろありますが、代表的なものは以下のような項目です。

負担がすべて一人に集中する

経理の業務は種類が多く、根を詰めてする作業もたくさんあります。経理業務が煩雑になるほどにミスが増え、そうなると経理担当者の負担は大きくなります。わからないところを誰かに聞くことができないため、数字の辻褄が合わなくなることも出てくるでしょう。すると事務所の経理がおかしくなり、機能不全に陥ってしまいます。

精神的に追い込まれる

自分しか経理を担当するものがいないという状況は、かなりの重圧を生じさせます。業務が複雑になるとわからないところもでてきますが、それを事務所の誰かに相談することができません。わからないまま仕方なく放置することが続くと経理業務が滞り、その事実がさらに大きなストレスとなってのしかかるのです。

休みがとりにくい

経理担当者がひとりだと、休みが取りにくい状況が発生します。自分が休むと事務所の経理業務が全て滞ってしまうため、多少体調が悪くても出社することになります。そのような状況では、体調不良はもちろんのこと、プライベートの用事をこなすための有給休暇を取ることも難しくなるでしょう。当然の権利である有給休暇の取得ができないと、さまざまな支障が生じてくるのです。

やめたくてもやめられない

事務所の経理がわかる人物が自分しかいないため、会社を辞めたくてもすぐにそうすることができません。次の経理担当者が見つかり引継ぎを終えるまでは、どれだけ辞めたくても無理な状況があるのです。

経理以外の仕事もやらされる

経理をひとりで担当するという状況は、慢性的な人員不足から起こっていることがあります。事務所に適切な人員が配置されていないと、経理業務のほかに商品の発送や営業事務、電話応対や来客応対などをしなくてはならないこともしばしばあるでしょう。経理を担当するだけでも大変なのに、他の業務ものしかかってくるのです。

一人経理がつらいなら経理代行も検討

事務所の経理業務をひとりで担当しているなら、上記のようなつらい状況がある可能性が高いでしょう。一人経理で行き詰ってしまった、どうしても自分だけで業務をこなすことができないなどの状況があるなら、プロが経理を代行してくれる業者を利用することも検討しましょう。

経理代行に頼める業務は多岐にわたっています。現金出納帳の作成や会計ソフトへの入力をはじめ、給与計算業務や支払い業務、請求書の発行などを依頼できます。複数で経理を担当しているとしても、スタッフの急な休暇や退職などで一部の業務の代行を依頼するのも可能です。一人経理の担当者が不在になってしまっても、経理代行ならその穴を早く埋めてくれます。

また経理担当者を雇う側としても、担当者のミスが多かったり負担が重かったりする状況を改善したい場合、事情があって社員に経理を任せたくない場合、経営状況を知られたくないなどの事情がある場合にも、経理代行を利用するメリットがあります。現在使用している会計ソフトに対応してもらえる場合もありますから、まずは可能かどうか相談してみるといいでしょう。

経理パートナーでは、母体が税理士となっておりますので、経理品質には自信を持ってご案内できます。

また、税理士と経理代行のご契約は別の契約となりますので、既に他の税理士さんとご契約いただいている場合でも、経理代行サービスのみのご利用が可能です。 安心してご利用ください。

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まとめ

一人経理は文字どおり、担当者ひとりだけが経理業務を担っている状態をさします。順調に業務が回っていたとしても、休めないというプレッシャーがいつもあります。ましてミスがあったりわからないところがあったりした場合、ストレスがたまってつらさが増していきます。それを誰にも相談できないとなると、経理業務を行うこと事態が難しくなるかもしれません。

経理担当者ががまんすればいいのではなく、最悪の事態を招く前に周囲に相談するなどの対処をするのが賢明です。今は経理代行を依頼するという方法もありますから、検討するのもいいでしょう。一人経理という状態から、少しでも早く脱却することが大切です。